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パソコンの使い方(2)ーワープロ専用機の時代

パソコンに興味を持ち始めたのは,前のブログに書いたのですが,
我が家にパソコンらしき電子機器がやってきたのはワープロ専用機なんです.
父が当時取引をしていた日立のワープロ専用機でした.
機種名はワードパル155だったと思います.

世の中に出回ったワープロ専用機について,今は調べることが出来るのですね.
このブログを書くにあたって画像がないかなぁと思って調べてみたら
情報処理学会というところが作っているコンピュータ博物館というホームページに
当時使っていたワードパル155の兄弟機がでていました.
パソコンの使い方(2)ーワープロ専用機の時代_b0069720_21464588.jpg

(写真はワードパルBW150)


父親は結構新しもの好きで,個人でこういったものを買う時代というのは
まだまだだったと思うのですが,とにかく日立のセールスマンに
進められて購入したみたいです.

これがやってきたは良いが,父や母は結構あっという間に
ワープロを使いこなすのを投げ出していました.
それからというものの,このワープロ専用機は僕と弟のおもちゃになりました.
といっても,そうやってワープロを使って遊んでいる子供の姿を
親が黙って見過ごすわけはなく,そのうちこれを使って手伝いをさせられるように
なっていきました.
まず,母親が役をしていた子供会の名簿作り.
父親の仕事に関わる書類の清書.
年賀状(といっても,文章だけで原稿をつくり,それを印刷にかけていた)など,
色々と使えることを良いことに手伝わされる羽目になったわけです.

しかし,このワープロはまだまだ個人所有しはじめた頃のワープロだったので,
とにかく,打ち込んでも字が出てこない,誤変換が多いなど入力するだけでも
結構大変だった記憶があります.
例えば人名を入力する場合,読みで入力して変換を押しても
当然ながらパパッと漢字が出てくるわけでもなく,
それこそ一字一字読みを入力しては変換キーを押して漢字を探す,
読みがわからない時は,漢和辞典を引っ張り出して読み方からさがし,
そして入力してみる,といったようなことをくり返していきました.

しかし,このワープロでキーボードに関する嫌悪感などというものは
全くなくなったのを記憶しています.
というのも,このワープロにはブラインドタッチ練習ソフトが付属してきていて
そのソフトを使って結構練習したわけです.
弟(3歳年下)と競争をし,ちょっとでも誤入力が少なく,
クラスが上(打ち込める速さでクラスが表示された)になるよう
競争したりしました.
今,遅いながらもブラインドタッチが出来るのは,
この時の練習が効いているに違いないと思います.

ワープロ専用機が優れていたのは,誰もが読みやすい活字で
誰でも文章を作ることが出来るという,文房具としての機能が
とても優れていたからではないでしょうか.
印字できる用紙の種類もB4まで印刷できました.
(コンピュータを初めて購入した時にプリンタに入れることの出来る
標準的な用紙の大きさがA4までだったことに,かなり不便な思いをしたのは,
これだけでなく,どのワープロもB4まで印刷出来たことが大いに関係している)

実際,このワープロはなんだかんだといいながら,兄弟二人でかなり使い込み,
コンピュータを購入しても,実質ワープロ専用機ばかり使うことになったのも
かなり使い勝手が良かったことがあったと思います.
パソコンを購入して導入したワープロソフトの不出来具合が
それにさらに拍車をかけていたところもありました.

このあと僕はパソコンを購入しパソコン中心となっていったのですが,
世の中のワープロが進化したこともあり,父親でも使いこなすことの出来る
NECの文豪が我が家になってきて,弟も学生になったことを機に
パソコンにシフトしていきました.

今も,このワープロは実家の押入で眠っていますが,
多分電源を入れればきっと動いてくれるだろうと思うのです.
by ryuma75 | 2008-02-09 22:14 | Mac & PC

世界は身近なところでも,大きく広く,そして深くてとても面白い.色々興味を持ったものを眺めて,読んで,聞いて,遊んで,動いて,味わって.そして楽しんでます.


by ryuma75
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