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サボテンの花

先日,演劇集団キャラメルボックスの舞台,
「サボテンの花」を見てきました.

場所は,大阪ビジネスパーク内にあるイオン化粧品シアターブラーバ
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近鉄劇場がなくなってからというもの,大阪での公演はしばらくあちこちの
劇場へと移り変わっていましたが,今やここが大阪での本拠地みたいな
ものになってきたという感じがあります.
ここの劇場は,本当に色々な舞台を見ることが出来るので,広告も気になります.

サボテンの花_b0069720_038186.jpg


ロビーではいつものようにキャラメルボックスのマスコットキャラクター
みき丸がお出迎えをしています.
「サボテンの花」だけに,イガイガがいっぱい.

サボテンの花_b0069720_0392961.jpg


さて,お芝居の方はというと宮部みゆきさんの小説が原作.
最近キャラメルボックスは原作ものがとても多くなっていますね.
その賛否は色々あるみたいですけれども,お芝居の作りの中に
キャラメルボックスらしさがあれば,十分に楽しめる要素があるというのが
キャラメルボックスの舞台だと思いますので,ぼく自身は余り気にせず見ております.
たとえば,北村薫「スキップ」や,梶尾真治「クロノス」,
柳美里「雨と夢のあとに」など,本当にどれもキャラメルボックスとしての
お芝居になっていましたから.





今回のお芝居は,「音楽劇」と銘打っているだけあって,
お芝居のあちらこちらに歌がたくさん入ってきます.
歌は,セリフ以上に印象に残るため,それを役者が使うというのは
とてもお芝居の新庄をつかみやすくすることが出来ているのではと思いました.
とくに,客演のコング桑田さんや,絶対音感少女・渡邉安里さんの歌などは
ほんとうにほれぼれとするものでした.

ただ,何というか物足りなさが無かったわけではないような気がするのです.
それは,それぞれの役に対する深さという感じでしょうか.

ここ数年間のキャラメルボックスのお芝居を観ていて思うことは,
どの登場人物も,その役を演じる役者がかなり入り込んでいるというのが
見ていて感じるんです.
しかしながら,昨年あたりからキャラメルボックスの公演のサイクルの
めまぐるしさというものが感じられ,見ていて「深くない」と感じてしまうのです.
これは,こちらの感じ方の問題もあるかもしれませんが・・・.

同じ感情を揺さぶるにしても,今回はこれまでと違ったアプローチでの舞台作り.
ですので,こういう新しいキャラメルを見たと言うことにしておいて.
おそらく,これからも音楽劇という形態を発展させていくんだろうと思うのです.
その時にこれがどういう風に発展するかは,とっても楽しみだなぁと思う部分が
大きく見えました.
「キャラメルボックスの成長を楽しみにしたい」と言うことの出来る舞台だったと
思います.
by ryuma75 | 2007-03-05 00:52 | Movie & Stage

世界は身近なところでも,大きく広く,そして深くてとても面白い.色々興味を持ったものを眺めて,読んで,聞いて,遊んで,動いて,味わって.そして楽しんでます.


by ryuma75
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