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四日間の奇蹟 見ました!!(再録)

今日(4日)は久々に嫁さんと映画を見てきました.
見たのは,「四日間の奇蹟」.

前々から,テレビコマーシャルで流れていたのが少し気になっていて,
今日,映画館に行く事を決めた時に,これを見る事にしました.

今日,初日の映画なのでストーリーに触れるのはやめておきます.
話の筋の中にいくつかの「?」が付くような無理な設定があったりもしましたが,
でも,後半終わり間近になると,ずっと涙がぽろぽろあふれて
ハンカチをはなせない状態になってしまいました.
結構泣いてしまいました.

石田ゆり子,吉岡秀隆この二人の演技は落ち着きと若さがあり,
これを西田敏行,松坂慶子,石橋蓮司といった役者が,
重しとなって映画の深みを増す感じになっています.

そして,この映画最大のポイントは,ロケ地ではないでしょうか.
山口県下関市の角島の風景.
これは,本当にこのストーリーを大きく包み込んで余りある
自然の力がスクリーンから滲み出ていました.

なんだか,日本映画もなんだか捨てたモンではないなぁと思います.
この映画,初日にもかかわらず,ガラガラだったのですが,
お薦めだと思います.
こういう映画はアメリカのハリウッドなどでは,
ある意味,作れないような気がします.


<参考リンク>
四日間の奇蹟ホームページ
下関市豊北町商工会



この映画の良いところについて,嫁さんと色々と感想を話をしたりしました.

この映画の良いところは,まず日本人の心の根底に持っているものに
訴えかけている事.
日本人の心の根底に流れる「死」への解釈というのは,
「死んだらあの世に行く」という事ではないかなと思うのです.
ですので,死んでしまったら今生の別れであり,確かに悲しいのですが,
それをかなりすんなりと受け入れるという事です.

欧米のストーリー展開だと,必ず題名に「奇蹟」という言葉が入っているだけに,
「死」というものがストーリー上訪れず,この物語の場合
ハッピーエンドになるのではないでしょうか.

しかしながら,この映画にはそのようなハッピーエンドが用意されているわけではなく,
人生の終わりというものを真摯に受け入れるというものが
ストーリーの展開として用意されています.
しかし,この映画を見て,僕は感動をして涙を流しました.
という事は,この話を見て「良かった」という思いがあるわけです.

ハッピーエンドとはなかなか言いにくい話の終わり方ではありますが,
納得している自分がいました.
それは,主人公が死を受け入れ,周囲の人もその死を受け入れ,
そして,この映画を見ている人間も,主人公の死を受け入れる事により,
この話の最終的な一体感を生み出していたように感じたからだと思います.

こういう物語であったり映画は,それこそ日本人が描く人の心の動きで,
こういう映画は国際的な評価はどうかわかりませんが,
日本では正当に評価されて良いものではないかなと思います.

映画のつくりだけで揚げ足を取る事も出来るのですが,
僕は素直にこの映画に「○」をつけたいと思います.
by ryuma75 | 2005-06-06 22:50 | Movie & Stage

世界は身近なところでも,大きく広く,そして深くてとても面白い.色々興味を持ったものを眺めて,読んで,聞いて,遊んで,動いて,味わって.そして楽しんでます.


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