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演劇集団キャラメルボックスの流星ワゴン,観てきました.

見終わったあと感想を書こうと思っても,当てはまる言葉が見つからない.
「おもしろかった」や「楽しかった」とは違うし,「どきどきした」とも違う.
なんだかこれまでのキャラメルボックスのお芝居では無かった
充実した感覚がありました.

見に来てよかったと思うような何か.

今回のお芝居,キャラメルボックスの新境地を開いたと思います.
おすすめです.
神戸公演はまだ夜の公演に空席があるそうです.
本当に是非どうぞ!!
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クロスオーバーイレブン.

只今,NHK-FMで放送しています.

津嘉山さんのナレーション,渋い選曲.

なつかしいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!

今週と来週,放送されるみたいです.

一日の終わりは,この落ち着きの中で終わるべきですよ.

深い眠りにつけそう,そんな感じがします.
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 坂の上の雲,2話目ながら見ることにしました.テレビをNHKのチャンネルに合わせていると,ひたすらにコマーシャルが流れていたし,書店でも坂の上の雲の特集コーナーや,司馬遼太郎さんのフェアーなどがあったりと,盛り上がっている感じもあったので,注視していなくても視界に入ってきていたからです.

 つくりは壮大感かつ細やかなつくりがとても気に入りました.役者さんの演じる姿は,とても迫力がありました.今の日本の中堅クラスで実力のある役者さんがぞろぞろと出ていて,それもまたグイグイと引き込まれるものでした.阿部寛,本木雅弘,香川照之の男優陣はかなりの個性派ではあるものの,それがまた味のあるところを出しています.女優陣も松たか子,菅野美穂といった所は日本人の素朴さをしっかりと出しているように思います.

 そんな感じで,グイグイ引かれながら見た1時間半.エンドロールを見てはっとしました.

 脚本が「野沢尚」

 何だかなぁと思ってしまいました.本当に才能のある人は孤独と戦っているのでしょう.人生の結末を色々な作品で表現してきた人なだけに,自分自身の人生の幕切れをああいった形でひいてしまった事に対して,何とも言い表しようがありません.

 人間,「寿命を全うしてなんぼ」と思うだけに,この人の名前をテレビで見つけるとやりきれない気持ちで一杯になります.
 良い作品になったことが本当に救いだと思います.
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レタス・フライ (講談社文庫)

森 博嗣 / 講談社

スコア:



森博嗣さんの短編集「レタス・フライ」を読み終えました.といっても,読み終えたのはほぼ1月前.文庫本が発売されてすぐに購入し読み始めました.色々なシリーズを読んでいないとわからないであろうと思われる短編も多々ありましたが,おおかたのシリーズには手をつけていたので,わからないことはない程度に読むことが出来ました.

 しかしながら,最後の短編「刀之津診療所の怪」の最後に出てくる「刀のつPQR」だけは,どれだけ頭をひねっても答えがわからず,スッキリしないのです.ネットで検索をかけてみても,謎が解決されるだけの満足な解答がありませんでした.こうなると,気になって気になって仕方ありません.

 もし,森博嗣さんのファンの方がいらしたら,こっそり教えて頂けませんでしょうか.よろしくお願いします.
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 毎年,夏になると文庫を出版しているどの出版社もフェアを行って,どの書店も文庫のコーナーが充実します.嫁さんは,講談社文庫の「夏イチ」の携帯ストラップが大好きみたいです.僕はというと,新潮文庫の「Yonda?」が大好きで,毎年グッズほしさに2冊ずつ購入しています.

 今年購入した2冊の内の1冊がこれです.

李陵・山月記 (新潮文庫)

中島 敦 / 新潮社

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 昔,高校の教科書に確か山月記が出ていたと思います.まず,現代文の教科書なのに漢文と古文の要素が混じっているこの文章に驚きました.さらに,この作品が丁度戦中の作品であることに驚き,また作者が33歳という若さで没している事に驚きました.格調高い日本語というのは,こういう文章なのかなぁと感じた記憶があります.

 そんな作品を,中島敦よりも年取った自分が再び読んでみると,どんな気持ちになるかという興味を持って,この本を今年の1冊にしたのです.
 山月記を読んで,とても心にグッと来るものがありました.「臆病な自尊心」,「尊大な羞恥心」という言葉がとても身に染みます.この半世紀以上昔の短編が,今も読み継がれ出版され続ける理由がわかります.人間の心の奥底にある虚栄心のようなものが,見透かされて題材にされているわけで,それをまとめ上げている作品の力は絶大です.

 高校時代,この短編の持っている大きさを理解できるわけはなく,しかしながらその大きさの影響を受けていたからこそもう一度読んでみようと思ったわけで,国語の授業というのは良い作品と出会っていたのだと,今更ながら思います.

 夏の休日,暑い中わざわざ出かける出もなく,エアコンの効いた書斎で音楽をかけながら,中島敦のような作品を読書するのは,結構な心の贅沢だと思いました.
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 電車通勤をするようになってから,ちょっとした時間ではあるけれど,読書が出来るようになった.移動時間をどうやって過ごすかは,その時々によって違う.朝,出勤するときは嫁さんと一緒に電車に乗るので,会話をしていることが多いかな.

 読書をするのは,職場から帰りの電車に乗るとき.

 この時間の読書は,一日の仕事から頭をすっと切り換える事の出来る清涼剤という感じだろうか.それくらいの清々しさを読書をすると感じることが出来る.電車に乗っている時間はたかだか15分程度であるが,貴重な15分間だといえる.

 電車の中での読書となると,帰宅ラッシュの混雑した電車内で読む本としては,文庫がとても有り難い.片手でつり革を持ちながら,もう片方の手で本を広げることが出来る.従って,電車で読む本となると文庫がほとんどになる.ただ,仕事で出先に出かけることがわかっているときなどは,空いている時間帯の電車を利用することになるし,長時間電車に乗り続けることもあるので,そういったときはちょっと大きめの雑誌などを読むことがある.だから,電車内で読む本というのは,時と場合に応じて選ぶことになる.

 ただ,本を選ぶこともまた楽しみでもある.

 ここのところ電車の中で読んだ本は,最近発刊された森博嗣さんの文庫本.

少し変わった子あります (文春文庫)

森 博嗣 / 文藝春秋

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 様々なシリーズの本があるが,この本の静けさというのは,また特別のものだと思う.何かのインタビューで「映像を文章化して,小説を書いている」といったようなことを述べられていた.文章を読み込むときに,映像に変換しながら読み進めたとするとき,この小説の中にあるのは静けさが中心のように思う.その静けさに,ちょっとした刺激が生み出す波がいつまでも反響している感じに思うのだが,如何だろうか.

 知的な静けさに対するあこがれを満たすには,良い小説ではないだろうか.
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ここ1年あたり,森博嗣さん(いか森さん)の小説を読むようになりました.
最初は森さんの趣味である,鉄道模型の方から名前を知ることになったのですが,
「どうやら推理小説を出しているらしい」ということを本屋に並んでいる文庫で
知ったので,それを読み始めていったんです.
最初のシリーズ(S&Mシリーズといわれている)10作はあっという間に終わりました.
間に何冊かはいっていた短編集もすべて読み,
次のシリーズ(Vシリーズといわれているもの)を読もうかどうしようかと
一時期迷っていたのですが,そのシリーズをとばして,第3のシリーズ(四季)を
先に読みました.
この四季のシリーズを読んで,とばしたVシリーズはどうしても読まなければ
ここまでのすべての物語のつながりを見いだすことが出来ないと思い知り,
いよいよVシリーズに着手した次第です.

これまで,読書をしていて作者の才能の豊かさであったり頭脳のつくりであったり,
本当にすごい!!と感じることがあったのは,余り読書経験の少ない僕には
筒井康隆さんしかいなかったのです.
しかしながら,いやはや講談社文庫になっている,それぞれのシリーズを
読めば読むほど,森さんが天才的な作家であるということを
つくづく思い知らされるような感じになっています.

いやぁ,本当に伏線があちこちにあり,どれひとつも読み逃すことが出来ない
そんなつくりになっています.
小説を読んで,頭の中に登場人物の人格であったり,人間性であったり,
はたまた,その時間の移り変わりや空間の広がり,リンクなどを丁寧に
つなげていかなければ,全く全体像がつかめてこない,そんな世界があるのです.

一作ごとそれぞれを単体として楽しむことも出来るように作られていますが,
しかしそういった読み方では,全くしてもったいなくて仕方がない,
何度でも読み返すごとに新たな発見をすることが出来るようになっている
そんな小説になっているんです.

もうすぐ引退なさるという今日この頃,このぞくぞくとする感じは
頭にもハートにも刺激的であるように思います.
推理小説がお好きなら,森さんの一連のシリーズはお薦めだと思います.
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昨年末から,お正月にかけての年末年始,久しぶりにどっぷりと読書を楽しみました.
読書といっても,完全に娯楽方面.

これまで,森博嗣という作家さんがおり,どうやらミステリーを書いている事は
知ってはいたのですが,僕の中ではそちら方面よりも鉄道模型などの方に
興味を持っていたので,ミステリー方面の本を読んだことがありませんでした.

そこで,一度は読んでみようと思い立って読んでみたのがこの本.

すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)

森 博嗣 / 講談社

スコア:



いやはや,このしーんと静まった感覚,なかなかのモンでした.
理系ミステリーなどと呼ばれていますが,それはこの雰囲気からでしょう.
主人公はN大学工学部建築学科の助教授犀川創平と西之園萌絵という
理系を絵に描いたような学者と学生であるということが大きいです.

自分も一応は理系出身で,大学時代のことを思い出すに,こういった先生が
たくさんいらっしゃったなぁということを思い出さずにいられません.
このリアリティーは当然ながら作者がN大学助教授だったということの他
生み出せないものでしょう.

このシリーズ,10冊ほど有るのですが,2ヶ月の間にすべて読んでしまいました.
一応,10作で完結ということみたいなのですが,キャラクターは生きており,短編やその後最近文庫になったものにも登場してきます.
知的好奇心を刺激し,自分の教養を試すかの如く表現される文章が,満足感を与えてくれていると思います.
作者自身のホームページやモリログアカデミーなどを読んでみますと,この作者の人間性から生まれたものだということが,ものすごく納得できるのです.(とはいえ,そんなことをあかの他人がとやかく言うのはおかしいが・・・).

人の理解は,納得することにより生じるということをまざまざと見せつけられるが故,はまってしまうのかなぁと(色々と書けば書くほど,自己の感情に矛盾が・・・).

とにかく,おもしろさは抜群です.
しばらく10年以上,ミステリーや推理小説といった分野の本を読まなかっただけに,久々に読んだことの新鮮さと,物語の知的さに当分作家買いをしそうな気がします.
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藤沢周平さんといえば,歴史小説がやっぱり有名.
とは言うものの,余りこれまで歴史小説というものは食わず嫌いというか,
読むことがありませんでした.

しかしながら,先週の木曜日まで放送されていたNHKの時代劇
「風の果て」を見て,チャレンジしてみようと思った次第なんです.
で,早速読んでみると,巷でいわれている「藤沢周平の世界」に
どっぷりとはまってしまいました.

これまでに,演劇集団キャラメルボックスの公演で藤沢周平の小説を
題材にしたお芝居などがあり,そういったところで何となく感じていたエッセンスが
小説を読んでみると,ものすごく明快に感じることが出来たのです.
それは,ドラマも同じ.
幕末という時代を生きてきた武士の生き様の中にある「静けさ」と言えば,
良いのでしょうか.
そういったものが「迫ってくる」感じがあるのです.

今回放送されていたドラマなどを見ても,その静けさと切迫感が入り乱れ
良い塩梅で描かれていて,とても好感を持ちました
その雰囲気をさらに上手く醸し出していたのは,音楽.
エンディングのケイコ・リーの曲なども,まさにその世界.
しんみりと見ることが出来るドラマになっていたように思います.
水戸黄門などのマンネリ化した時代劇は時代劇でたまに見ると面白いのですが,
NHKのような作者の雰囲気をしっかりと映像化した時代劇は
これからもあって欲しいなぁと思うのです.

風の果て〈上〉 (文春文庫)

藤沢 周平 / 文藝春秋

スコア:


風の果て〈下〉 (文春文庫)

藤沢 周平 / 文藝春秋

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