いよいよNAVIも終わり

NAVI ( ナビ ) 2010年 04月号 [雑誌]

ニ玄社



NAVIの最終号が発売されました.出版業界が不況といわれるこの頃,世間一般にいわれるような言い方をするならば,その波に飲み込まれたという感じでしょうか.どこか誰かが今回の休刊は「広告収入が減ったため」といっていたのをどこかで目にしたんですが,雑誌というのは売れることによる利益よりも広告による利益によって存続できるかどうかが決まるのでしょうか?

だとしたら,NAVIのスピリットはとっくの昔になくなっていたのかもしれません.
というのもNAVIに魅力を感じたのは,売っている車のだめなところはとことん「駄目」と言い,買う価値のない車は容赦なくぼろくそに言い,そしてそんな車のメーカーの広告は「載せてくれと言うなら載せてやっても言い」と言わんばかりに自分の理念を曲げることをせず,しっかりと車のことを考えて記事が書かれていたからだと思うのです.その魅力はここ10年くらいでしょうか,全然見られることはありませんでした.

ということで,終わりだそうです.
車社会に対して刺激的な読み物を提供してくれる,それこそ昔のNAVIのような骨のある雑誌は今の出版界にはないかもしれません.青年から中年の読む個性的かつ刺激的なものはどこへ行ってしまったのでしょう.地球に優しいのはあたりまえ.でも,アプローチの仕方は偽善的なエコを標榜するよりも,より車を通したより実践的な欲望を満たすエコの域まで突き抜けたものに到達できなかったのが,今回の休刊の元になったのではないでしょうか.期待が大きかっただけに,その期待をじわじわ裏切られ続けた感があるNAVIは,いつかこういう感じになることは目に見えていたように思います.

刺激的な世界は,ネットの上に展開されているのでしょうか?いや,あくまで人類が刺激を受けるのは,実物からしかあり得ないと思います.人間の五感が鈍らないようなそんな刺激を与えてくれる車を通した雑誌を,車好きとしては心から欲求します.
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